第85章

婆さんの部屋には、黄色い札がところ狭しと貼られていた。

部屋の中央には大きなベッドが一台。周囲には、時おり「ピッ、ピッ」と乾いた音を鳴らす機械が並んでいる。

ベッドに横たわっているのは、緑のワンピースを着たお婆さんだった。髪は一本の乱れもなくきっちり結われているのに、身体には管が何本も刺さっていて――

口には、黄色い玉まで咥えさせられていた。

枕元のテーブルには観音菩薩の像。像の前には香炉、香炉の前には黄色い紙が押さえつけるように置かれている。

さらにベッドの脇には、魂呼びの旗まで立っていた。

半分だけ引かれたカーテンのせいで、部屋は暗すぎるわけではない。だが風が吹いて旗がふわり...

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